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ものがたり

by namitchi

以前、ある短編小説を朗読した録音物を公開したいと思い
販売元の出版社に許諾を取るために連絡したら
先方から丁重にお断りされたことがあります。

出版社の方と著作物管理について様々な話をしましたが
「商業目的でなくとも映画化や舞台化と同じ扱いになり多額の著作権料が発生する可能性がある」
とまぁそれを生業にする会社らしい至極当然の事を仰っていました。(皮肉ではない)
もちろん他の出版社や作家の方の意見など様々あるかと思いますが、
或る意味、映画や演劇と朗読が実は並列に考えられている証とも言えます。

その作品を尊重しつつも、オリジナルを分析しつつ
新たに生まれ変わらせ、それこそがオリジナルだと断定する行為。
音楽でいうところの「カバー」。
批評性が強ければ強いほど、優れた「カバー」になりうるなら
全ての朗読家は、朗読することでその小説は完成を見るという断定(思い込み)を持っている。
朗読は小説でいうところの「カバー」なのではないでしょうか?

子供のころ、音読の授業がありました。
僕は大好きだったけど、他の友達はみんな「意味がない」と言って嫌いだったと記憶しています。

文字を声に出し物語を伝えること。

そこにはたしかに意味がある。


namitchi
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